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メタリカ~音楽サークルSEA SPARROWS東京

メタリカ

社会矛盾に対する怒りを攻撃的なサウンドに乗せて伝えてきたメタリカは91年の『メタリカ』でヘヴィ・メタルをさらに発展させた。これこそ彼らがヘヴィ・メタルの王者と呼ばれる由縁である。メタリカは1981年にラーズ・ウルリッヒ(dS)とジェイムズ・ヘットフィールド(VO)を中心に結成され、83年にインディペンデント・レーベルのメガ・フォースから『キル・エム・オール』でデビューした。このアルバムはアンタリグラウンド・シーンで評判を呼び、30万枚以上を売り上げた。84年のセカンド・アルバム『ライト・ザ・ライトニング』この作品はコ一ルド・ディスクに、次の『メタル・マスター』(86年)はトップ30入りしプラチナ・ディスクに輝く。まさに幸運を手中にした彼らであったが、86年9月に悲劇が訪れる。ツアー・バスの事故でベースのクリフ・バートンを失ってしまったのだ。だが、ジェイソン・ニュースデッドを新ベーシストに迎えてツアーを続行した彼らはこの苦境を見事に乗り越え、86年11月には初来日公演を成功させた。88年半ばに行われたモンスターズ・オブ・ロック・ツアーにヴァン・ヘイレンやスコーピオンズらと共に参加したメタリカは、9月に4作目の『メタル・ジャスティス』を発表。このアルバムで初めてトップ10入りを果たした。89年のグラミーでは、この年に新設されたハード・ロック/ヘヴィ・メタル部門にノミネートされたが隋しくも賞は逃す。その後、5月にはワールド・ツアーの一環として二度目の来日を果たした。このツアーで22か国、250回のライヴをこなした彼らは、アメリカだけでもその興業成績がボン・ジョヴィに次いで2位を記録するほどの大物に成長。90年2月にはシングル「ワン」で前年の雪辱を果たすかのようにグラミー賞を獲得し、その印象をさらに強くアピールした。破竹の勢いを見せるメタリカは、91年8月に革新的なヘヴィ・メタル・アルバムとして高く評価される通算5作目の『メタリカ』を発表する。ビルボード・アルバム・チャート初登場No.1という快挙を成し遂げたこのアルバムは、その後4週にわたってNo.1の座をキープした。名実共にヘヴィ・メタルの王者となった彼らは、12月31日のファイナル・カウントダウンで三度目の来日を果たし、その勇姿を日本のファンに見せつけた。92年7月から始まったガンズ・アンド・ローゼズとのダブル・ヘッドライナー・ツアーではスタジアム級の会場を満杯にし、10月まで全米及びカナダのファンを魅了し続けた。イギリスノヨーロッパ・ツアー後、93年3月には四度目の来日を実現させ、メタリカ時代が続くことを強く印象づけた。『メタリカ』は従来の激しさや攻撃牲だけではなく、人間の優しさや暖かさをサウンドに反映させた傑作、オーケストラをフィーチュアした実験曲「ナッシング・エルス・マターズ」、厚いハーモニーが特徴的な「ジ・アンフォーギヴン」などに彼らの新境地が見てとれる。プロデューサー、ボブ・ロックとの意外な組み合わせが実を結んだ91年の作品(通算5枚目)。短絡的なスピード競争と根拠薄弱な様式にばかりこだわるメタル・バンドが多い中、メタリカはどこか違う。スラッシュ・メタルの狭量なワクを軽く飛び越え、パンク、グランジ、カントリー、ファンクなど多彩な要素を吸収しながら、ぐんぐんスケールを増していっている。メタル・ファンの美学からすると違う解釈もありうるのだろうけれど、メタル部外者から見れば、速さよりも重厚感にこだわったような本盤が今のところ最高傑作だ。
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