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ヴァン・モリソン~音楽サークルSEA SPARROWS東京

ヴァン・モリソン

ヴァン・モリソンのアルバムに悪いモノなしと評価されるほど、自分の心の音楽に誠実に向き合ってきた男。単にブルー・アイド・ソウル・シンガーソングライターとカテゴライズすることのできないヴァンの音楽には、苦楽の歳月を積み重ねたきた男だけが知る魂の叫びが満ちあふれている。1945年8月31日、北アイルランドのベルファストに生まれたジョージ・アイヴァン・モリソンは、熱心なレコード収集家の父とジャズノブルース・シンガーの毋のもとで、ジャズやブルース、フォーク・ミュージックに親しみ成長していった。60年に学校を卒業し、地元のバンドに参加。その後、ベルファストのストーンズと呼ばれたゼムで活躍し「ヒア・カムズ・ザ・ナイト」(65年2月、英2位)などのヒット曲を生み出した。ゼム脱退後、ソロ活動のためニューヨーク(N.Y.)に渡ったヴァンはかつてのゼムのプロデューサー、パート・バーンズのバング・レーベルと契約。デビュー・シングル「ブラウン・アイド・ガール」(67年6月)を全米トップ10に送り込む。67年12月のバーンズの死後、ワーナー・ブラザーズと契約し、68年11月、N.Y.のジャズ・ミュージシャンをバックに2日間で作ったといわれるファースト・アルバム『アストラル・ウィークス』を発表。ジャズのリズムをバックに、フォーク・ギターとソウルフルなヴォーカルで描き出されたアイリッシュ・ロマンティシズムを感じさせるこの作品は、ヒット・ソングを狙ったバング時代とは異なる、彼のその後の音楽的方向性を暗示する内容であった。70年には、ブラスを加えてよりR&B色を濃くした名盤『ムーンダンス』と『ストリート・クワイア』をリリース。「ドミノ」(全米9位)などのヒット曲が数々生まれた。N.Y.からカリフォルニアに移り住んだヴァンは、ウェスト・コーストの音楽シーンで活動を始め、結婚による私生活の充実ぶりからか『セント・ドミニクの予言』(72年)、『苦闘のハイウェイ』(73年)、初のライヴ盤『魂の道のり』(74年)と次々に名盤を発表した。しかし、73年に離婚。傷心の彼はベルファストへ戻り、ドラッグ中毒から療養生活を余儀なくされた。76年、ヴァンはカリフォルニアに戻り、11月26日に行われたザ・バンドの解散コンサート・ザ・ラスト・ワルツでカムバックする。79年には再生派キリスト教徒になり、70年代後期から80年代前期にかけて宗教色の濃い作品を発表した。その後、83年に引退発言でファンを心配させながらも精力的に活動を継続し、自分のペースを崩すことなくコンスタントに作品を発表して今日に至っている。93年、ロックの殿堂入りを果たした。74年に発表された『魂の道のり』は前年の夏、カレドニア・ソウル・オーケストラと名付けられた11人編成のバンドを従えての欧米ツアーの模様を収めた初ライヴ・アルバム。コンサートには定評のあるヴァンの、定評を裏づける熱気を感じさせる名盤である。彼が敬愛するソウル・シンガー、ホビー・ブランドの「エイント・ナッシン・ユー・キャン・ドウ」からこの時期の定番ラスト曲「サイプリス・アヴェニュー」までの貴重な演奏が聴ける。今では黒人のものでもない、白人のものでもない、独自の魂の叫びを音楽に託し続けるモリソンだがこの盤はまだソウル・ミュージックからの影響をよりストレートに表出していた時代の素晴らしい言己録。ステージに出るとアガってしまい実力を存分に出し切ることができず、すっかりライヴが嫌いになってしまったという噂が嘘のようだ。「アイ・ビリーヴ・トウ・マイ・ソウル」の熱唱が感動的。モリソンの真摯な決意に満ちている。
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