音楽サークルSEA SPARROWS東京

リトル・リチャード~音楽サークルSEA SPARROWS東京

リトル・リチャード

ロックン・ロールのオリジネイターとして異彩を放つリトル・リチャードは、半世紀も前から黒人でホモセクシャルという二重の差別を背負いながら過激に前向きに生きてきた人だ。そんな彼だからこそ、当時の常識を超える音楽ロックン・ロールを創造できた、といえるのではないだろうか。本名リチャード・ウェイン・ペニマン。1932年12月5日(32/35年12月25日説あり)、ジョージア州メイコンに生まれ、信心深い大家族に育った彼は小さいころから教会でゴスペルを歌い、ピアノを学んだ。13歳のとき、ホモセクシャリティが原因で家を出され。、薬を売るためにアトラクションを見せるメディスン・ショウ参加を機にツアー生活を始める。その後、いくつかのバンドを転々としながらゲイ・サークルの一員となり、女装を覚えていった。51年10月、RCAレコード下で初レコーディング。だが「エヴリ・アワー」などのブルース曲は商業的には成功せず、その後、自己のバンド、テンポ・トッパーズを結成し、53年2月にピーコック・レコード下でレコーディングするがこれも失敗に終わる。ただ、彼のステージの凄さは知れわたり、特にR&Bに高揚したゴスペル感覚を持ち込んだ彼独自のロックン・ロール・ナンバーは観客を最も興奮させた。これはその後迎えるブレイクの前兆であった。スペシャルティ・レコードとの契約は彼にとっての大転機となった。55年10月に発表した「トゥッティ・フルッティ」は黒人ばかりか白人にも支持され、全米ホップ・チャート21位、R&B2位の大ヒットを記録したのだ。叩きつけるようなピアノ・プレイやファルセット・ヴォイスで絞り出す狂気じみたシャウトなど、あのビートルズも真似した彼のスタイルがここに完成する。その後も、56年に「ロング・トール・サリー」(ホップ13位、R&B1位)、「リップ・イット・アップ」(ホップ17位)、57年に「ルシール」(同21位)、「ジェニ・ジェニ」(同10位)、「キープ・ア・ノッキン」(同8位)、58年に「グッド・ゴーリー・ミス・モリー」(同10位)などのヒット曲を連発した彼は、初期のロックン・ロール映画3本にも出演するほど人気を博した。しかし、人気絶頂の57年に彼は音楽界からの引退を突然表明する。お告げを受けた彼はキリスト教に身を捧げる決心をしたのだ。ゴスペル音楽で思うような成功を収められなかった彼は、64年「バマ・ラマ・バマ・ルー」でロック界にカムバックした。だが、それ以後の活動で絶頂期のような人気を得ることは二度となかった。しかし彼の突出した個性は現在でも、ゴスペルやロックン・ロールなどの音楽の世界だけに留まらず、映画やTVなどの幅広い分野で堪能することができる。『のっぽのサリー』はリトル・リチャードが最も輝いていたスペシャルティ時代の25曲を集めたベスト盤。55年9月から57年10月の引退前の録音曲と、10年後の64年4月録音の19曲目「バマ・ラマ・バマ・ルー」で構成されている。本物のロックン・ロールを満喫できる、名曲ぞろいの作品だ。ロックン・ロールの歌詞なんかくだらない、無意昧なたわごとだ……と主張する人がいるけれど。無意味なたわごとってことに関しちゃこの人の右に出る者はないかも。初ヒット「トゥッテイ・フルッテイ」の出だしなんがアワッパバルバッパワッバンブーン!だもの。が、リトル・リチャードはこの冒頭のシャウト一発で、狂乱と、高慢さと、ぎらつきと、そして何よりもセックスを表現してみせた。これこそがロックン・ロール最大の魅力だ。
エルヴィスプレスリー
ジェイムス・ブラウン
ビートルズ
ビーチボーイズ
ジミ・ヘンドリックス
ボブ・ディラン
スライ&ザ・ファミリー・ストーン
フィル・スペクター
レッド・ツェッペリン
カーティスメイフィールド
アニマルズ
チャック・ベリー
レイ・チャールズ
サム・クック
ザ・フォー・シーズンズ
バディ・ホリー
リトル・リチャード
ザ・ローリング・ストーンズ
ロックンロールについて
ザ・バンド
ジェフ・ベック
ビー・ジーズ
デビット・ボーイ
ザ・バーズ
カーペンターズ
シカゴ
エリック・クラプトン
グリーテンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
ドゥービー・ブラザーズ
ドアーズ
イーグルス
マーヴィン・ゲイ
グランド・ファンク・レイルロード
ジェファンソン・エアプレイン
エルトン・ジョン
ジェニス・ジョプリン
キャロル・キング
キング・クリムゾン
ザ・キングス
ジョニ・ミッチェル
ヴァン・モリソン
ニルソン
ピンク・フロイド
ラスカルズ
オーティス・レディング
ルー・リード
スモーキー・ロビンソン
トッド・ラングレイ
サンタナ
サイモン&ガーファンクル
Tレックス
ジェイムス・テイラー
タワー・オブパワー
ザ・ベンチャーズ
ザ・フー
スティーヴィー・ワンダー
フランク・ザッパ
ロックの黄金時代
ザ・クラッシュ
ジョージクリントン
フィル・コリンズ
カルチャー・クラブ
アース・ウインド&ファイアー
ダリル・ホール&ジョン・オーツ
ガイルズ・バンド
マイケル・ジャクソン
ビリー・ジョエル
キッス
ジョン・レノン
リトル・フィート
マドンナ
ボブ・マーリィ
ポール・マッカートニー
クイーン
ロキシー・ミュージック
レオン・ラッセル
ボズ・スギャッグス
セックス・ピストルズ
ブルース・スプリングスティーン
スティーリー・ダン
トーキング・ヘッズ
ヴァン・ヘイレン
ワム!
70年代から80年代のロックシーン
ベイビーフェイス
ボン・ジョヴィ
エルヴィス・コステロ
ピーター・ガブリエル
ガンズ・アンド・ローゼズ
ガイ
ジェフ・リン
メタリカ
ニルヴァーナ
プリンス
パブリック・エナミー
RUN-D.M.C
スティング
ザ・タイム
U2
スティーヴ・ウィンウッド
ニール・ヤング
ZZトップ
80年代から90年代のロックシーン