音楽サークルSEA SPARROWS東京

スライ&ザ・ファミリー・ストーン~音楽サークルSEA SPARROWS東京

スライ&ザ・ファミリー・ストーン

ファンクも、ラップも、レア・グルーヴも、そしてプリンスも、現在主流となっているブラック・ミュージックを辿っていくと、すべてスライ・ストーンに行き着く。それほどまでにスライ・ストーンは早すぎた男だった。スライ・ストーン(本名シルヴェスター・ステュワート)は1944年3月15日にテキサス州ダラスに生まれ、その後サンフランシスコに移っている。彼は4歳のころから教会でゴスペルを歌い、ハイスクールで正式な音楽教育を受ける。その後彼は66年に弟のフレディ・ストーン(g)、ラリー・グラハム(b)、グレッグ・エリコ(ds)、ジェリー・マルティニ(sax)らとザ・ストーナーズを結成、67年にマイナーレーベルから『アイ・エイント・ゴッド・ノーバディ』でデビュー。これがコロムビア・レコードのA&Rマンに認められ、エピック・レコードからスライ&ザ・ファミリー・ストーンとして『新しい世界』でメジャー・デビューを果たす。そして68年に「ダンス・トウ・ザ・ミュージック」がヒットし、人気グループになっていった。R&Bを基本に、ロック、ジャズ、クラシックなど、あらゆる音楽の要素を取り入れたサイケデリックなサウンドとシニカルなメッセージを持つ歌詞は、当時のヒッピー・ムーヴメントとあいまって、若者達から大きな支持を得た。69年にはウッドストック・フェスティヴァルで圧倒的なステージを展開、「エヴリデイ・ピープル」「アイ・ウォント・トウ・テイク・ユー・ハイアー」を含む『スタンド』(69年)、「ファミリー・アフェア」「サンキュー」を含む『暴動』(71年)と問題作を立て続けにリリースし、ブラック・ミュージックのオピニオン・リーダー的存在となっていった。だがラリー、グレッグのグループ脱退、スライ自身のドラッグの問題などもあって、グループは徐々にパワー・ダウンしていく。『フレッシュ』(73年)、『スモール・チェンジ』(74年)あたりまでは何とかそのパワーを保っていたが、その後の作品はそれほど高い評価を得られなかった。そして79年の『エイント・バット・ザ・ワン・ウェイ』以来スライはほとんど隠居状態で、たまに人のアルバムに参加するぐらいで、その私生活は謎に包まれたままである。だがこのところブラック・ミュージック・シーンではスライ評価の機運が高まっており、そのカムバックが期待されている。71年に発表された『暴動』はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの最高傑作であるばかりではなく、その後のミュージック・シーンに大きな影響を与えた歴史的作品でもある。R&B、ロック、ジャズなどの要素を融合したサウンドと、メッセージ色の強い歌詞は今なお新鮮だ。P-ファンクやプリンスのサウンドなどはこのアルバムが原点であるといっても過言ではない。全米NO1のヒット「ファミリー・アフェア」を含み、もちろんアルバムもNO1を記録している。星条旗をあしらったジャケット、今やブラック・ミュージックのスタンダード・ナンバーとなった「サンキュー」のニュー・ヴァージョン、8秒間の無音の曲「暴動」、ラリー・グラハムのベース・プレイなど、そのすべてが衝撃的な作品である。ジェイムス・ブラウンのファンク・ビート革命を受け、さらにそこへ斬新な音楽要素を次々と付け足していったのがスライ。デビュー当初から、激しいエネルギーと性急なメッセージが渦巻く混沌とした音世界を作り続けてきたが、本盤ですべてがピークに達した。アメリカ黒人音楽の根源であるアフリカン・ミュージックを強く意識しながらも、けっして後ろ向きではない、新時代を予見するサウンドを構築してみせる。
エルヴィスプレスリー
ジェイムス・ブラウン
ビートルズ
ビーチボーイズ
ジミ・ヘンドリックス
ボブ・ディラン
スライ&ザ・ファミリー・ストーン
フィル・スペクター
レッド・ツェッペリン
カーティスメイフィールド
アニマルズ
チャック・ベリー
レイ・チャールズ
サム・クック
ザ・フォー・シーズンズ
バディ・ホリー
リトル・リチャード
ザ・ローリング・ストーンズ
ロックンロールについて
ザ・バンド
ジェフ・ベック
ビー・ジーズ
デビット・ボーイ
ザ・バーズ
カーペンターズ
シカゴ
エリック・クラプトン
グリーテンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
ドゥービー・ブラザーズ
ドアーズ
イーグルス
マーヴィン・ゲイ
グランド・ファンク・レイルロード
ジェファンソン・エアプレイン
エルトン・ジョン
ジェニス・ジョプリン
キャロル・キング
キング・クリムゾン
ザ・キングス
ジョニ・ミッチェル
ヴァン・モリソン
ニルソン
ピンク・フロイド
ラスカルズ
オーティス・レディング
ルー・リード
スモーキー・ロビンソン
トッド・ラングレイ
サンタナ
サイモン&ガーファンクル
Tレックス
ジェイムス・テイラー
タワー・オブパワー
ザ・ベンチャーズ
ザ・フー
スティーヴィー・ワンダー
フランク・ザッパ
ロックの黄金時代
ザ・クラッシュ
ジョージクリントン
フィル・コリンズ
カルチャー・クラブ
アース・ウインド&ファイアー
ダリル・ホール&ジョン・オーツ
ガイルズ・バンド
マイケル・ジャクソン
ビリー・ジョエル
キッス
ジョン・レノン
リトル・フィート
マドンナ
ボブ・マーリィ
ポール・マッカートニー
クイーン
ロキシー・ミュージック
レオン・ラッセル
ボズ・スギャッグス
セックス・ピストルズ
ブルース・スプリングスティーン
スティーリー・ダン
トーキング・ヘッズ
ヴァン・ヘイレン
ワム!
70年代から80年代のロックシーン
ベイビーフェイス
ボン・ジョヴィ
エルヴィス・コステロ
ピーター・ガブリエル
ガンズ・アンド・ローゼズ
ガイ
ジェフ・リン
メタリカ
ニルヴァーナ
プリンス
パブリック・エナミー
RUN-D.M.C
スティング
ザ・タイム
U2
スティーヴ・ウィンウッド
ニール・ヤング
ZZトップ
80年代から90年代のロックシーン