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ザ・キングス~音楽サークルSEA SPARROWS東京

ザ・キングス

ローリング・ストーンズと並び称されるブリティッシュ・ロック界最古参のバンド、キングスの歴史は、リーダーのレイ・デイヴィス(44年6月21日生)と彼の実弟のデイヴ・デイヴィス(47年2月3日生)を中心に、ミック・エイヴォリー(dS)とピート・クワイフ(b)の4人で62年に幕を開けた。1963年半ばにパイ・レコードと契約した彼らは、空前のビート・バンド・ブームが巻き起こる中、64年2月にリトル・リチャードの「ロング・トール・サリー」のカヴァーでデビュー。8月に発表した第3弾「ユー・リアリー・ガット・ミー」(全英1位、全米7位)で一気にスター・バンドの仲間入りを果たす。10月のファーストと翌65年3月のセカンドの両アルバムも好セールスを記録し、「オール・デイズ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイト」(64年10月、全英2位)や「ウェイティング・フォー・ユー」(65年1月、同1位)などのヒット曲を連発。そのビートの効いたロック・サウンドで人気を博した。その後も「デディケイテッド・フラワー・オブ・ファッション」(同4位)などをヒットさせたレイの作風に変化が見られるようになる。66年2月の『ザ・キング・コントラヴァーシー』では後にトラジ・コミック(悲喜劇)と呼ばれるレイ特有の風刺精神が生まれ、「サエー・アフタヌーン」(同1位)を含む66年11月の4作目『フェイス・トウ・フェイス』では初のコンセプト・アルバム的な試みがなされた。レイはヒット・シングルを作る以上にアルバムの完成度を求め、68年11月にキングス初のトータル・アルバム『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』、翌69年にザ・フーの『トミー』と並ぶロック・オペラの名作と絶賛された『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』を発表。「ローラ」(同2位)や「エイプマン」(同5位)の大ヒット曲を生んだ、ロック・オペラ3部作の完結編ともいうべき『ローラ対パワーマン、マネーゴーランド組第1回戦』(70年11月)ともども高い評価を受けた。71年にRCA移籍後、商業的に低迷していたキングスはアリスタに再移籍し、77年2月『スリープウォーカー』(全米21位)をヒットさせる。翌78年にはヴァン・ヘイレンが彼らの「ユー・リアリー・ガット・ミー」を大ヒットさせたのを機にキングスは若い世代から再評価されるようになった。バンドとして活力を取り戻した彼らは『ロウ・バジェット』(79年9月)とライヴ盤『ワン・フォー・ザ・ロード』(80年7月)を立て続けにヒットさせた。82年2月には待望の来日公演を実現させ、日本のファンを魅了した。幾度ものメンバー交代やデイヴのソロ活動、レイの映画界進出などを経ながら現在もその活動を進行させているキングス。大英帝国の現実にメスを入れるレイの創作的視引まいまだに研ぎ澄まされている。『アーサー‥』はレイがTVミュージカル用にジュリアン・ミッチェルと共作したロック・オペラの名作。労働階級の主人公、アーサー・モーガンを取り巻く生活からイギリスの挫折を描いた、いかにもキングスらしい作品。新ベーシストにジョン・ダルトンを迎え、前作よりロック色が強い。60年代後半のキングスは、こと商業的にはどん底の状態だった。作るアルバム作るアルバム、クロウト筋では高く評価されるものの、売れない。レイ・デイヴィスのシニカルすぎる持ち味のせいか、ある種大がかりなコンセプト・アルバム志向のせいか。しかし、キングスは負けずにこんな傑作を生み出した。ロックを伝えるメディアがシングル盤からアルバムへと移行しようとしている時代の必然を彼らはいち早く的確に読み取っていたのだろう。
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