ザ・クラッシュ

ロンドンSSというバンドを解散したミック・ジョーンズ(&vo)とポール・シムノン(b)は新バンド、ハードドロップスとして活動しながら新しいヴォーカリストを探していた。そこヘジョー・ストラマー(vo,g)が参加、キース・レヴィン(g)、デリー・チャイムズ(dS)の5人組、ザ・クラッシュが誕生する。彼らは1976年9月にセックス・ピストルズらと共に、パンク・フェスティヴァルに出演、評判を呼び、ファンを獲得していく。この後キースが自分のバンド結成のため脱退する4人となったクラッシュはさらに勢いを増し、12月にピストルズのツアーに同行するころには、押しも押されもしないロンドン・パンク・シーンの第一人者となっていた。77年3月、彼らはＳレコードからシングル｢白い暴動｣でデビュー。4月にはアルバム『白い暴動』をリリース、ハードなメッセージを立て続けに繰り広げてみせた。この直後、デリー・チャイムズに代わって、トッパー・ビートン(dS)が加入。78年にはセカンド・アルバム『動乱(獣を野に放て)』を発表する。ピストルズの解散後、パンク・シーンを背負うかたちとなった彼らだったが、彼らもピストルズ同様事件の絶えないグループで、ホテルの壁にスプレーでバンドの名前を描いたり、空気銃でレース用の鳩を撃ったりといった行動がとがめられ｡、そのたびに世の中を騒がせた。79年１月、初めてのアメリカ・ツアーを行い、秋にはコンピレーション・アルバム『パール・ハーバー