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キャロル・キング~音楽サークルSEA SPARROWS東京

キャロル・キング

キャロル・キングにはふたつの顔がある。ひとつは60年代にジェリー・ゴーフィンと組んで多くのヒット曲を生んだソングライターの顔。もうひとつは70年代にそのはしりとなったシンガー・ソングライターとしての顔だ。彼女はどちらにおいても、フルに才能を発揮ー世を風靡する活躍をみせた。キャロルは1942年ニューヨークのブルックリンで生まれた。4歳でピアノを弾き始め、ハイスクール時代にはバンドも組んでいた。やがて58年にクィーンズ・カレッジでジェリーと出会い、作曲チームを組むようになる。私生活でもパートナーとなったキング=ゴーフィン・コンビの曲が最初にヒットしたのは、60年に黒人女性3人のグループ、シュレルスの歌った「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」で、この曲は見事全米No.1に輝いている。他にもホビー・ヴィーの「さよならベイビー」、リトル・エヴァの「ロコモーション」、ブラッド・スウェット&ティアーズの「ハイ・デ・ホー」、アレサ・フランクリンの「ナチュラル・ウーマン」などなど、このコンビが生み出したヒット曲は数知れない。シンガーとしても、62年にソロ・シングルを出すが、中途半端なまま中断していた。しかし、60年代後半になって、ジェリーと離婚後、ふたりの娘を連れてロスに移住。キーボード・プレイヤーとして活躍を始め、ソロ・アーティストとしても70年に『ライター』を発表して再びその第一歩を踏み出した。そして翌71年に傑作『つづれおり』をリリース、この1枚がシンかー・ソングライター時代の幕開けを告げたといってもよいほど、時代を映し出したアルバムでもあった。その後、ソウル・ジャズ的な色彩の濃い『ファンタジー』(72年)、ポップな『ラップ・アラウンド・ジョイ』(74年)、全米で放送されたTVアニメ『リアリー・ロージー』のサントラ(75年)、シンプルな原点に立ち返ったような『サラブレッド』(76年)などを次々と世に送り出した。その後3人目の夫の急死など、アクシデントにも見舞われるが、80年にはジェリーと共作したヒット曲の数々を自分でカバーした『パールス』をリリース。その後チャートをにぎわせることもなく、スランプに陥った時期もあるが、89年には5年間の沈黙を破って久々にカムバック、勢いにあふれた『シティ・ストリーツ』を発表。来日公演も果たしている。「私の人生は豊かな色合いのつづれおり」と歌うタイトル曲に代表されるように、『つづれおり』は女性らしいこまやかな心情を、彼女のピアノを中心にアコースティックなサウンドでつづったアルバム。飾らない言葉と素朴な人間味にあふれたサウンドは、新鮮な魅力をたたえていた。バックもジェイムス・テイラー、ジョニ・ミッチェル、ふたりめの夫となったベーシストのチャールズ・ラーキーなど豪華なメンバー。ジェリーと共作した「ウィル・ユー~」や「ナチュラル・ウーマン」のほか、全米No.1になった「イッツ・トウ・レイト」、ジェイムス・テイラーによってNo.1ヒットとなった「君の友だち」が収められている。全米No.1を15週続け、1300万枚をセールス、何と5年間もチャート・インしていたという大ヒット作だ。60年代のロック、ポップスと70年代のそれとが大きく変質したかのように語る人もいるけれど。そんなことはないのだ。ロックン・ロール誕生以降の米ポップ・シーンには一貫して流れる太い脈絡がきっちりある。証拠がこの60年代初期のシーンを支えた独自のポップ・センスを70年代に入って自らの歌声でよみがえらせ、時代の壁を見事に突き破ってみせた。ニール・セダカ、バリー・マンらとともに忘れてはならない偉大なポップ・クリエイター。
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