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ザ・バンド~音楽サークルSEA SPARROWS東京

ザ・バンド

ザ・バンドはその名のとおり、バンドの中のバンド、アメリカン・ロックの良心ともいうべき、本物のバンドだった。ザ・バンドの母体は、ロックンローラー、ロニー・ホーキンスのバック・バンド、ホークスである。1958年にレヴォン・ヘルム(ds)が、その後ロビー・ロバートソン(g)、リック・タンゴ(b)、ガース・ハドソン(key)、リチャード・マニュエル(key)が相次いで参加し、その後のザ・バンドのメンバーが揃った。ちなみにヘルム以外の4人は偶然にもカナダ出身である。63年に独立したホークスは、65年にボブ・ディランと出会い、『ブロンド・オン・ブロンド』のレコーディングやツアーにも参加する。66年にディランは交通事故のため第一線から退くが、ディランのけがが治ったころから彼らはウッドストックのビッグ・ピンクと呼ばれる家に住みつき、ディランとともに様々なセッションを繰り広げていった。そこから生まれたのザ・バンドのデビュー・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』(68年)である。ちなみにグループ名は、当時彼らが地元の住民達からザ・バンドと呼ばれていたことによる。ブルースやR&B、カントリーなどの要素を取り入れたシンプルなサウンドは本物志向のファンから大きな支持を得、その後も『ザ・バンド』(69年)、『ステージ・フライト』(70年)、『カフーツ』(71年)、『ロック・オブ・エイジス』(72年)とアルバムをコンスタントにリリースし、次第に人気も高まっていった。73年のワトキンス・グレンで行われたグレイトフル・デッド、オールマン・ブラザーズとのジョイント・コンサートでは60万人を集め、また74年にはディランと8年ぶりに全米ツアーを行うなど、アメリカを代表するグループになっていった。その後も『南十字星』(75年)、『アイランド』(77年)とアルバムを発表するが、「ザ・バンドとしてやるべきことはすべてやりつくした」と解散を表明し、76年11月25日、伝説となったサンフランシスコでのラスト・コンサートラスト・ワルツを行う。これにはホーキンス、デイランをはじめ、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェルら、バンドにゆかりのミュージシャンが大挙出演し、このときの模様は映画(マーチン・スコセッシ監督)、ライヴ・アルバムとして発表された。この後メンバーはソロ活動を始め、83年にはロバートソン抜きで再結成ツアーも行われたが、マニュエルはツアー中に自殺してしまう。また87年にはロバートソンが初めてのリーダー・アルバムをリリースし、話題を呼んだ。『ロック・オブ・エイジス』は72年にリリースされた2枚組ライヴ・アルバム。71年の大晦日から72年の元旦にかけてニューヨークで行われたコンサートの模様が収録されていて、ホーン・セクションも参加している。「ザ・ウェイト」「ステージ・フライト」などをはじめとした彼らの代表曲がライヴならではの熱い、それでいてリラックスしたムードで演奏される。その演奏はまさに完璧というか、シンプル・イズ・ビューティフルの見本ともいうべき素晴らしいものだ。全米6位も記録した彼らの代表作である。60年代後半、激動する時代のうねりの中で多くのアメリカ人が忘れかけていた様々な伝説/遺産を音楽的に、精神的に力強く甦らせようとした4人のカナダ人と1人のアメリカ人。アメリカを代表するグループヘと成長しながらも、実質的には8割カナディアンだったという皮肉な在り方ゆえに、彼らはブルースもゴスペルもR&Bもカントリーもロックン・ロールも、すべてのアメリカ音楽を等距離に愛し、再構築することができたのだろう。
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