音楽サークルSEA SPARROWS東京

ジェフ・リン~音楽サークルSEA SPARROWS東京

ジェフ・リン

かつてはエレクトリック・ライト・オーケストラ(以下ELO)のリーダーとして、そして現在は神出鬼没のプロデューサーノアーティストとして活躍中のシェフ・リン。彼こそブリティッシュ・ロック・シーンが生み出しだ良心ともいうべきホップ・アーティストである。1947年12月30日にイギリス・バーミンガムで生まれたシェフ・リンは、ビートルズに憧れ、ミュージシャンを目指すようになる。66年に彼はナイトライダーズ(後にアイドル・レースと改名)というグループに参加し、2枚のアルバムに参加する。69年にムーヴというグループに加入。ムーヴは71年に消滅するが、シェフは同クループのメンバーだったロイ・ウッド(g)、ベブ・ベヴァン(ds)と共にELOを結成。ピル・ハント(flh)、スティーヴ・ウールマン(vln)を加えたユニークな編成でファースト・アルバム『NoAnswer(オリジナルELO)』をリリース、ロックとクラシックが融合したサウンドが話題となった。だが72年にりータL格だったロイが自己のグループを結成するために脱退、ELOはシェフ中心のバンドへと移行していく。シェフはストリングス・プレイヤー3人、それにキーボードとベースも加えた7人編成で、ELOを再編成する。そして73年、『EL02』からシングル・カットされた「’ロール・オーヴァー・ベートーベン」がヒットし、ELOは大きな注目を集めるようになっていった。その後彼らはメンバー・チェンジを繰り返しながらも『第三世界の曙』(73年)、『エルドラド』(74年)、『フェイス・ザ・ミュージック』(75年)、『オーロラの救世主』(76年)とアルバムごとにセールスをのばし、ついに77年の『アウト・オブ・ザ・ブルー』と78年の『ディスカヴァリー』が全米トップ10を記録、グループとして頂点を迎える。ここではシェフの持つホップ感覚とスケールの大きなサウンドが見事な音世界を作り出していた。また80年には映画『ザナドウ』の音楽も担当し、ELOは世界的な人気グループになっていった。だが8年代に入り、メンバーの相次ぐ脱退もあり、彼らは81年のツアー後、ツアー活動停止を宣言。その後『シークレット・メッセージ』(83年)、『バランス・オブ・パワー』(86年)の2枚のアルバムをリリースするが、ELOは自然消滅する。ソロになったシェフは、プロデューサーとして活動する一方、88年にはボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、ロイ・オービソン、トム・ペティと共に謎のグループ、トラヴェリング・ウィルベリーズを結成したり、90年には初ソロ・アルバム『アームチェア・シアター』をリリースしたりと、精力的に活動している。『アームチェア・シアター』は90年にリリースされたシェフの初ソロ・アルバム。オリジナルとカヴァーをバランスよく配し、さすがにセンスのいいアレンジで小粋に聴かせてくれている。オリジナル曲も希代のメロディー・メイカーぶりを存分に発揮した素晴らしい名曲ぞろいだ。まさにシェフの天才ぶりが際立った作品である。ELOやトラヴェリング・ウィルペリーズのメンバーも参加し、ホップ・サウンドを聴かせてくれている。アメリカ生まれの文化ロックン・ロールの伝統にアメリカ人以上に精通したイギリス人……と言われて真っ先に思い出すのが、この人、シェフ・リンだ。ELO時代に完成させた現代版ウォール・オヴ・サウンドともいうべき独自のホップな音像を基調に、長いロックン・ロール史から切り取ってきた様々な隠し味をまぶして仕上げたのが本盤。アメリカ人が忘れかけているロックン・ロールの魅力を、この人は見事に現代へと継承してみせてくれる。
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