音楽サークルSEA SPARROWS東京

ニルソン~音楽サークルSEA SPARROWS東京

ニルソン

人間の弱さや優しさ、悲しさや愛しさを毒々しいまでの視線で自己の音楽に表現した、70年代を代表する真のシンガー・ソングライター、ニルソン。ロマンティシズムとリアリズムが交錯する彼の曲には、時代を超えて聴き継がれる不思議な魅力に満ちている。1941年6月15日、ニューヨークのブルックリンに生まれたハリー・エドワード・クリストファー・ニルソン三世は、音楽の世界に入る前はカリフォルニアで銀行員をしていたというユニークな経歴を持つ。ギターとピアノを学び、仕事の傍ら作曲を勉強した彼はフィル・スペクターに自作曲を売り込み、認められる。ちなみに、これらの曲はロネッツとモダン・フォーク・カルテットによってレコーディングされた。67年、RCAと契約したニルソンはデビュー・アルバム『パンディモニアム・シャドウ・ショウ』を発表。だが、この作品をリリースする前にモンキーズが彼の曲「カドリー・トイ」をヒットさせていたにもかかわらず、商業的な成功までには至らなかった。それでも、ジョン・レノンから賞賛の電話を受けるなど、このアルバムは批評家からも高く評価された。後に、ビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインが彼をアップルに引き抜こうとするが失敗した、というエピソードも残されている。69年には、セカンド・アルバム(68年作)からの曲で、ダスティン・ホフマン主演の映画『真夜中のカーボーイ』の主題歌にも使われた「うわさの男」がトップ10ヒットとなる。この曲でグラミー賞最優秀歌手賞を受賞したニルソンにとって、69年は実に収穫の多い年であった。スリー・ドック・ナイトが取り上げた「ワン」が大ヒットし、彼自身も名盤の誉れ高い3作目『ハリー・ニルソンの肖像』をヒットさせたのである。そして71年、全米No.1シングル「ウィザウト・ユー」(バッドフィンガー作)を含む7作目『ニルソン・シュミルソン』で彼は最も大きな商業的成功を収める。この曲で彼は再びグラミー賞(72年)を獲得した。それ以後、これと並ぶほどの商業的成功を手にすることはなかったニルソンだが、フランク・シナトラのアレンジャーとしても名高いゴードン・ジェンキンスと組んだ9作目『夜のシュミルソン』(73年)や辛辣な内容が賛否両論を呼んだジョン・レノンとのコラボレーション作品『プシー・キャッツ』(74年)など、70年代後半まで名作を生み続けた。音沙汰が無くなって久しいニルソンだが、最近日本でもTVCMに彼の曲が使用されるなど、ニルソンの音楽は時代を超えて生き続けている。彼の9作目にあたる『夜のシュミルソン』は、30年代からビッグ・バンドのピアニスト兼アレンジャーとして活躍してきたベテラン、ゴードン・ジェンキンスと共に古き良きアメリカン・ポップスを聴かせる名盤。ジェンキンスの編曲による本格的フル・オーケストラをバックに歌うニルソンの先鋭的な感覚に当時のポップス・ファンはアッと驚いた。ユーモラスかつノスタルジックな作品で、ニルソンらしい優しさがあふれている。ロマンチックでホップな持ち味。このふたつがニルソンの武器だ。乱暴に言い換えればマジと大バカの素敵な共存。それがいい形で音楽に反映されたのが『ニルソン・シュミルソン』『シュミルソンニ世』『夜のシュミルソン』と続いだシュミルソン三部作だ。古きよき名スタンダードを全編ストリングス・オーケストラをバックに歌い綴る本作では類稀なヴォーカリストとしての力量も思い知らせてくれる。
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