音楽サークルSEA SPARROWS東京

ラスカルズ~音楽サークルSEA SPARROWS東京

ラスカルズ

60年代半ば、多くの白人ミュージシャン逹がこぞって黒人音楽のフィーリングを追求し、継承した。いわゆるブルー・アイド・ソウル・サウンドだ。その黒っぽざの顔的存在として、当時のヒットチャートを席捲したのがラスカルズ(結成当初のグル-プ名はヤング・ラスカルズ)だった。グループの結成は1964年。オリジナル・メンバーは、リーダー格のフェリックス・キャヴァリエ(44年11月29日生)、エディ・ブリカッティ(46年10月22日生)、シーン・コーニッシュ(45年5月14日生)の3人だが、まもなくディノ・ダネリ(45年7月23日生)を加えて本格的な活動を開始。大物プロモーター、シド・バーンスタインの目に止まり、アトランディック・レコードと1万ドルの契約金でサインした。そして66年3月に発表したデビュー・アルバム『YOUNGRASCALS』が、84週にわたってチャート・インし、50万枚のセールスを記録する順調なスタートを切った。翌67年発表の3作目になると、ほとんどの曲が彼らのオリジナルで占められ、特にタイトル曲の「グルーヴィン」がデビュー・ヒット「グッド・ラヴィン」以来のNo.1(4週間)を獲得、アルバム自体も最高5位と最大のヒット作となり、以後の作品で見られるブルー・アイド・ソウルの枠を超えた、確固としたバンド・カラーを備えたスケールの大きなサウンドを生み出すきっかけとなった。特に、69年3月リリースの2枚組『FREEDOMSUTE』は、トータル・アルバムとして批評家達の絶賛を浴び、キング牧師とケネディ大統領の暗殺を歌った「自由への讃歌」が5週にわたりNo.1をキープした。しかし、このころからメンバー間の対立が表面化し、70年代に入るとエディ・ブリカッティとシーン・コーニッシュが相次いでグループを脱退してしまう。その後バジー・フェイトン(g)、ロバート・ポップウェル(b)らを新たにメンバーとして迎え入れ、移籍したCBSから2枚のアルバムを発表するものの、作品の充実度とは裏腹に、当時すでに人気が下降していた彼らはセールス面で100位にも満たない結果となった。そして72年に、10枚のアルバムを残して(ベスト・アルバムを発売解散を発表し、その歴史に幕を降ろした。その後、88年に行われたアトランディック・レコードの40周年記念コンサートで一時的に再結成され、エディを除く3人が16年ぶりに同じステージの上に立った。その模様は日本でもテレビで放映された。またその夏、全米ツアーも行われ、各地で絶賛を浴びたのは記憶に新しい。この『アンソロジー』は世界的に大ヒットした「グルーヴィン」をはじめ、「グッド・ラヴィン」「自由への讃歌」「ロンリー・トウ・ロングで」「希望の光」「ア・ビューティフル・モーニング」「ア・がール・ライク・ユー」「高鳴る心」など、ラスカルズの全盛期であるアトランディック・レコード時代のヒット曲をすべて網羅した究極のベスト・アルバム。サウンド面だけでなく、メッセージ色の強い歌詞も大いに注目したいところ。ラスカルズの最高傑作はやはり「グルーヴィン」だろう。サウンド的に見てソウルでも何でもない。小鳥の鳴き声のSEまで入った、ほのぼのした曲。なのに、そこにはえもいわれぬソウルが感じられる。デビュー当時は黒人音楽に追いつけ追い越せとソウルフルな音楽スタイルの模倣にはげんでいた彼らが、やがてスタイルを超えた本当のソウルをつかみとり、独自の魂の音楽を作り上げた瞬間の記録だ。泣けます。
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