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オーティス・レディング~音楽サークルSEA SPARROWS東京

オーティス・レディング

1967年12月10日、不出世のサザン・ソウル・シンガーと彼のバンド、バーケイズを乗せた飛行機がウィスコンシン州のモノナ湖に墜落した。彼は、その3日前に録音したもの悲しいバラード・ナンバー「ドック・オブ・ザ・ベイ」が、初の全米チャートNo.1に輝くことを知らずにこの世を去ったのだった。彼の名はオーティス・レディング。たった5年の間にソウル・ファンのみならずロック・ファンをも魅了し、将来的活躍が期待されていた矢先に不慮の事故でこの世を去った伝説のシンガーである。41年9月9日、アメリカ南部のジョージア州ドーソンに生まれたオーティスは高校1年のときに学校をやめ、ミュージシャンとしての人生を歩み始める。60年にロサンゼルスで録音したシングル盤を2枚、翌61年にはコンフェデレイト・レーベルから3枚目のシングルを発表した彼だったその人生を運命づけるレコーディングが62年10月ごろに行われた。テネシー州メンフィスで産声をあげたばかりのスタックス・レコードで、有名なブッカー・T&MGズをバックに2曲録音するチャンスが訪れたのだ。そのうちの1曲「シース・アームズ・オブ・マイン」がヒットし(全米ホップ・チャート85位、R&Bチャート20位)、これを機に彼の栄光の5年間が始まるのであった。これ以後の4年間、オーティスはスタックス傘下のヴォルト・レーベルから数々の名曲を発表する。そのほとんどリトル・リチャードに影響された激しいシャウトを聴かせるアップテンポ曲かサム・クックの影響を受けたソウル・バラードで、そこにエルヴィスのダイナミックさが加入わり、オーティス・レディングのメンフィス・ソウルが成立したのであった。64年2月にファースト・アルバム『ペイン・イン・マイ・ハート』を発表した後、『ソウル・バラードを歌う』(65年)、スタックスにとっての初のステレオ録音盤『オ一ティス・ブルー』(65年)、5作目『ソウル辞典』(66年)などの名盤を次々とリリースした。彼はまた、「ミスター・ピティフル」(65年、ホップ41位、R&B10位)、アレサ・フランクリンのカヴァーで有名な「リスペクト」(65年、ホップ35位、R&B4位)、「ファ・ファ・ファ」(66年、ホップ29位、R&B10位)などのヒット・シングルを作曲/共作し、ストーンズの「サティスファクション」(66年、ホップ31位、R&B4位)やサム・クックの「シェイク」(67年、ホップ47位、R&B16位)などのカヴァー・ヒット曲をものにした。67年にはサム&デイヴらと伝説的なスタックスノヴォルト・ヨーロピアン・ツアーを敢行し、ヨーロッパでの人気を不動のものとし、同年6月のモンタレー・ホップ・フェスティヴァルではその熱演で白人ロック・ファンの絶大なる支持を得た。その後のより一層の活躍が約束されていたときに訪れたのが先の悲劇であった。26年の短くも輝かしい生涯が一瞬にして幕を閉じた。オーティスの死後編集されたものも含めで名盤と呼ばれる作品は数多い。『ソウル辞典』は彼の黄金期に発表された通算5作目で「フア・フア・フア」など、彼の代表曲を収録した名盤だ。バラードを歌っても、アップテンポの曲でシャウトしても、オーティスのしゃがれ声の奥底にはいつも独特の切なさが漂っている。そんな深い魅力が聞き手に伝わるまで長い歳月がかかってしまい、結局、生前には正当な評価を得られぬまま、彼は悲劇の死を迎えてしまった。オーティスの残した名曲を聞きまくることで彼への罪ほろぼしをしよう。本盤の他、「リスペクト」「愛しすぎて」を含む『オーティス・ブルー』も素晴らしい仕あがり。
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