プロデビューを目指すバンドマンたちにとって「スカウトされる」ということは、まずクリアしたい大きな目標でしょう。スカウトしてもらえるバンドには、どんな特徴があるでしょうか。
売れそうな音楽を演奏する
スカウトマンは、バンドを何よりも「売れるかどうか」というビジネスライクな視点で見ています。なぜなら、自分がスカウトして世に送り出したバンドに、きちんとセールスで結果を出してもらわなければならないから。テクニックや独自性ももちろん大切です。でもたとえそれらがあっても、楽曲がマニアックなものばかりでは、スカウトしてもらうことは望めません。売れる楽曲とは、幅広い層が「聴いていて心地よい」と思えるような、分かりやすくキャッチーな音楽。そういう「売れ筋」的な音楽をバカにせず、そこにオリジナリティをうまく織り交ぜながら演奏できるバンドが、スカウトマンの目に留まりやすいといえるでしょう。
見た目がいい
「見た目」もスカウトされるための大事な条件です。なんとも理不尽な話ですが、これは事実。曲がいい、演奏が上手い以前に「見た目がかっこいい」ということが、売れるための条件のようになってしまっているのです。スカウトする側から見れば「かっこいいのが大前提。上手ければさらによし」ということです。ただし、だからといって「じゃあ自分は無理だ」と諦めることはありません。見た目とは何も顔やスタイルだけのことではなく、ファッションや仕草なども含めた全体の雰囲気のことでもあります。自分のビジュアルに自信がない場合は、ダイエットやトレーニングをしたりファッションを研究したりして、演奏テクニックや音楽性と同時に「見た目」も磨く努力をすることが大切です。
頻繁にライブや情報発信をする
そしてもうひとつ、スカウトされるためには「自分たちから情報発信すること」が不可欠です。誰も見ていないところでいくら演奏しても、スカウトマンに見つけてもらうことはできません。とにかくできるだけたくさんライブをして、多くの人の目に止まるようにする。違法にならない範囲で、路上パフォーマンスにも挑戦してみる。YoutubeやSNSなどを駆使して情報発信をする。そういった積極的な行動を積み重ねるほど、スカウトマンの目に留まるチャンスが増えます。運命の出会いは待つものではなく、自らつかみにいくもの。常に前に出る努力を怠らないことが大切です。
SNSでの活動でも注目を集める
ライブ活動が頻繁にできないバンドさんでも、SNSで情報を発信したり自分たちの演奏を公開することで、わざわざライブハウスの出演を行わなくても、自分たちの音楽を世界に向けて配信することができます。最近ではインフルエンサーという言葉が流行するように、SNSだけでも自身の活動を広く外に発信してファン獲得につなげているアーティストも増えてきました。昔ながらの王道的な音楽活動も大事ですが、こういった時代の流れにも合った形での音楽の発信をしていくことで、多くの人の目に触れてスカウトを受けるきっかけにもつながる可能性が増えてきます。