バンドサークルでのボーカルの役割
バンドサークルでボーカルを行う場合、大きく分けて2種類のタイプに分かれます。
ひとつは既存の曲を歌うコピーバンド形式でのボーカル。
もうひとつがアドリブで即興の歌を歌うボーカルです。
前者はカラオケの延長線上で歌を歌えばいい訳ですから、
比較的誰でも気軽に挑戦できるのが魅力です。
カラオケのスピーカーから流れる伴奏とは違い、
楽器から直接聞こえる音をバックに歌うのは、
カラオケでは体験できない気持ちよさがあります。
また、実際に演奏している人たちと呼吸を合わせなければいけないので、
カラオケにはない、演奏者同士の共感も得られるのは、バンドサークルで歌を歌う魅力でしょう。
ですが、あくまでコピー曲はコピー曲ですから、
自分のカラーを全面に出すということはどうしても難しいです。
ご自身の曲のアイディアやイメージを歌に乗せられる喜びは、
オリジナリティを出せる即興だと私は思います。
実際にセッション系の音楽サークルに参加されているボーカリストの方も、
初めてアドリブのボーカルを経験されてから、
「新しい歌の楽しさに気づけた」とおっしゃっていた方の言葉をよく覚えています。
特にカラオケによく行く人は、誰かの歌真似に収まってしまって、
創造することの喜びを知らないまま歌を続けられている方が非常に多いです。
ですが、歌が上手な人ほど、クリエイティブなボーカルに挑戦して、
本当の音楽の楽しさを体験してもらいたいなと、常日頃感じています。