SEA SPARROWS の最新情報をお届け!!
Falco – The Little Bird’s Journey -
2010年6月13日、7年にも及ぶ60億キロという壮大な旅から帰還した小惑星探査機「はやぶさ」
その彼に焦点を当て、7年の記録をドラマCDという形で表現。綿密な取材と科学考証に基づいた、ドキュメンタリー形式でお届け。 ナレーションの龍波しゅういち氏をはじめとした多彩な声優陣でお送りします。
もういちど、おかえりなさい
CD Information
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TRACK LIST 01 旅立ちのとき
Artist: 内火艇02 最初の受難
Artist: takayuki@jp03 遠日点を越えて
Artist: 内火艇04 ターゲットはその瞳の先に
Artist: Ottiki05 未来へのさよなら
Artist: 内火艇06 こんにちわ!イトカワさん
Artist: 内火艇07 通信途絶
Artist: takayuki@jp08 Planet -B
Artist: 内火艇09 大気の海へ
Artist: 氷川いそら ~ 内火艇10 HOME
Artist: SEA SPARROWS feat. さき11 Swing Bye! [GUEST]
Artist: 瑞鶴P12 60億のおかえり [GUEST]
Artist: 人工モノクローム - More INFO
- DEMO
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PRODUCT 型式番号 SSOR-0001 作品名称 Falco – The Little Bird’s Journey - 作品形態 オーディドラマCD 発 売 日 2010年10月30日 作品価格 ¥ 1,000
¥ 1,260(委託価格)収録曲数 12 Tracks 録音時間 54m : 48s 声の出演 浅倉小春(はやぶさ)
一ノ瀬湊(ミネルヴァ)
大谷咲子(のぞみ)
龍波しゅういち(イトカワ、ナレーション)
さき(VOCAL)ゲスト 氷川いそら http://www.bluefull.net/
人工モノクローム
瑞鶴Pマスタリング 内火艇 デザイン SEA SPARROWS team EA-302th SPECIAL THANKS 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構
NASA アメリカ航空宇宙局
MAKING of Falco
アステロイドは機械隼の夢をみるか―
CDの制作が開始されたのは、はやぶさ帰還劇も記憶に新しい、2010年7月。 夏の暑さも本格化した頃、本格的なドラマCD作成のために動き始めました。 課題として最初にぶつかった壁が 「探査機達の性別は?」 という問題。 一般に宇宙船などの乗り物は、処女航海などの言葉に代表される通り 「女性名詞」 となります。 しかし、日本の探査機の場合は違いました。 twitterが日本で流行の兆しを見せる中、独立行政法人宇宙航空研究開発機構、通称JAXAでもプロジェクト別のtwitterアカウントを取得し、情報の発信に務めていました。 そこではやぶさは、 「はやぶさ君」 と呼ばれていました。 一般に宇宙船は女性のはず、男性なのでしょうか? 答えは命名された愛称にありました。
宇宙機には正式名称、計画名と呼ばれているものが存在します。 小惑星探査機はやぶさであれば「第20号科学衛星 MUSES-C」、のぞみは「第18号科学衛星 PLANET-B」 というように、その宇宙機の正式な名称と、計画の名前が存在します。 かの有名なアポロも、「アポロ計画」 という名前が付けられ、それぞれの機体やサービスモジュールには名前が付けられています。 はやぶさとは宇宙機が軌道投入後につけられる愛称の事を指します。
それぞれの言語に見られるとおり、「男の子らしい名前」 「女の子っぽい名前」 というものが存在します。 JAXAの認識では、「宇宙機は兄弟」 そして 「探査機の性別は愛称による」 というものでした。 twitterでのやりとりや出版された資料本により、はやぶさは男の子、のぞみはお姉さん、などというように探査機の性別づけを行い、小惑星イトカワは45億年もの昔から存在するためお爺さん、ミネルバは双子の妹としてシナリオ作りを行いました。
ホントにあったこと―
事実考証は難航を極めました。 製作開始当初、公開された情報は少なく、プレスリリースや学術雑誌の報道、ひいては関係者のtwitter上の発言など、ありとあらゆる情報に目を通しました。 とくに日本の宇宙開発は失敗ばかりが取り沙汰されがちで、肯定的な情報はもちろん、技術者たちの努力などは知る術がありませんでした。 そんな中、足を運んだのは 「JAXA i」 と呼ばれる、丸の内にあったJAXAの広報施設でした。(残念ながら今は事業仕分けにより閉鎖) そこで行われていたのは、実物の大気圏突入カプセルとヒートシールド(カプセルを待機摩擦熱から防護するための盾)の展示でした。
開催されたのは夏のコミックマーケット翌日の8月16日。 そこにあったのは、黒焦げになったヒートシールド、砂埃にまみれた減速用パラシュート、そして、新品とも見紛う輝きを誇るエントリーカプセル。 感慨深げに見つめる人、目に涙を浮かべる人、息子よりも夢中になるお父さん、いろいろな人が展示を見に来ていました。
エスカレータを2階にあがったところにJAXAiがありました。 失礼を承知で職員の方に質問をさせて頂きました。 精細な情報が載った本が出版されていること、政府の公開データベースに報道発表資料が掲載されていることを教えて頂き、ようやく 「本当に在ったこと」 にたどり着くことが出来ました。
お忙しい中ご対応ありがとうございました。改めて厚く御礼申し上げます。
ウチュウの音―
今回一番迷ったこと。 それは効果音です。 宇宙空間は真空です。 つまり音が聞こえない世界なのです。 事実考証ではリアルを突き詰めた上でのシナリオとなりましたが、ドラマCDともなるとセリフだけで進行するには限度があります。 今回はナレーション付きということで、状況進行や専門用語の解説など、比較的楽にシナリオを構成できましたが、それでも限度はあります。 しかし資料映像を見返している中で、ある事実に気が付きました。
はやぶさを搭載したM-5ロケットの打ち上げ映像の中に、探査機本体を覆うカバー 「衛星フェアリング」 を分離するシーンの時に 「キィーン」 という甲高い音が聞こえてきました。 宇宙空間で音は発生しません。 しかしそれは音を伝える空気が存在しないためで、ロケット本体を伝わって搭載マイクに音が伝わっていたのです。 空気を通じて聞く音とは違う、金属を通じて伝う音。 今回のCDでは要所要所に効果音を使用しておりますが、 「探査機たちが自身の体を伝う音」 そう解釈して頂ければ幸いです。
肝心の効果音ですが、今回特別に、NASAがアーカイブとして公開している映像の音源を使うことが出来ました。 残念ながら日本のものではないのですが、「限りなく本物に近い音」 を使って構成されています。 打ち上げの爆音、化学スラスタの噴射音。 細部までこだわり抜いた音を是非お楽しみください。
また、BGMはSEA SPARROWSメンバーの他、氷川いそら様、瑞鶴P様、そして人工モノクロームのお二人にもご協力を頂きました。皆様の楽曲のレビューを頂きましたので、掲載させていただきます。
氷川いそら: ゲームボーイ実機で打ち込んでおります。仮タイトルは「宇宙戦艦ハヤブサ」です。
瑞鶴P: ゲスト参加させて頂きました瑞鶴Pです。曲のタイトルは、地球から旅立つときのはやぶさにいってらっしゃいの意味をこめて。宇宙マジヤバイです。
人工モノクローム: ただ、ただ、はやぶさに、おかえりを。
おかえりなさい―
今回のCD作成に当たっては、膨大な数の資料との戦いとなりました。 これまでの二次創作分野とは違い、「はやぶさ」の帰還劇は技術者たちのたゆまぬ努力の結晶に他ならない「事実」であったからです。 関連書籍や幾多の展示資料。また博物館や展示などにも積極的に足を運び、情報収集とシナリオの誰何を徹底しました。 また、NASAや関連団体からの資料提供や画像提供を受け、多くの協力のもと完成に漕ぎ着けることができました。
今回、本ページに記載した写真は、上野国立科学博物館で開催された「空と宇宙展」にて撮影されました。 「はやぶさ」の1/1模型を始め、「ミネルバ」や様々な関連機材の展示が多く、CD製作後ではありましたが大変意味深いものがありました。 ミネルバはフライトバックアップモデルが展示されていました。 フライトバックアップモデルは予備機ともよばれ、実物と同じものを2つ製造することで、ペイロード搭載直前の不測の事態に備える役割があり、展示されていたのは「本物のミネルバ」です。
はやぶさと共に宇宙へ飛び出したミネルバは、イトカワ表面にタッチダウンする予定でした。 しかし、はやぶさの緊急離脱噴射中に射出してしまったためその願いが叶うことはありませんでした。 でも、今回の展示でのミネルバは、イトカワ、そしてはやぶさと寄り添うように展示されていました…。
飛来するエントリーカプセルを補足するための受信用アンテナも展示されており、その近くでは終始、カプセルの産声かのようにエントリービーコン(大気圏突入後に位置を知らせるために発する信号)が鳴り響き、来場者の涙を誘う場面もありました。
本CD作成においては、多くの方々のご協力の元に成り立っております。 諸事情によりお名前を公表することは叶いませんでしたが、この場を借りてご協力いただきました皆様へのお礼と代えさせていただきます。 この度は本当にありがとうございました。 日本の宇宙開発、並びに科学技術の益々のご発展をお祈り申し上げます。
― SEA SPARROWS 代表


