楽しんで演奏するために
今、音楽業界の衰退とは逆に、「社会人が音楽サークルを作って活動する」という行為が、ひそかにブームになっています。こうした趣味の分野の進展は、商売というものとは関係のない、純粋な音楽活動を求める姿勢から生まれているようです。確かに社会人となりますと、学生時代とは違いまして、自由に活動できる時間というものは、かなり限られてしまっています。
そのような中で、音楽サークル活動をするのですから、やはり音楽活動が好きでなければ、それは行えないでしょう。しかしせっかく多忙の中で、そのような共通の趣味を持って集まった社会人たちが活動をするわけですから、どうせやるのであれば楽しくやりたいものです。
ですからそのような音楽サークル活動を楽しむために、どうしても忘れてはならないのが、「間違えを気にしない」という姿勢です。複数の人間が集まって行う音楽活動ですし、それぞれの技量や音楽に対する姿勢というものも、様々でしょう。
そのような中では当然に、高みを目指して高度な技量の習得を目指す人もいるでしょうが、しかし多忙で自由の少ない社会人という立場からは、それ以上に「みんなで楽しんでやる」というスタイルを重視した方が、音楽サークル活動は楽しめるのです。